社長挨拶

 新たな価値創造に向けて、様々な領域や分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速しています。特に金融業界では、DXによるサービスの効率化や高度化が金融ビジネス全体の変革を生み出し、金融機関の競争力を向上させる重要な手段になっています。  当社は、中小企業専門金融機関として独自の金融サービスを提供する商工中金のシステム子会社として、1973年に設立されました。以来50年、変化の激しい金融業界の中で、中小企業を支える高度なバンキングシステムの開発、運用、保守業務等を行ってきました。またクラウドへの移行や生成AIの研究・活用などを通じて、新たなシステムの構築・拡充にも取り組んでいます。

 2025年1月、商工中金は30年ぶりに勘定系システムを刷新しました。当社が中枢を担ったこの大きな開発プロジェクトでは、様々な困難や課題に直面しましたが、全社一丸となったチーム力と個々のスキル、そして何より「やり遂げる」という社員の強い思いで無事に本番稼働を迎えました。このような経験を積み重ねることでチームも個人も大きく成長し、新たなチャレンジへの原動力になっています。

 金融ビジネスは情報産業であり、その情報をデータ化することで金融機関のビジネスモデルや経営戦略が広がります。言い換えると金融機関の根幹を支えるシステム部門は金融業務に欠かせない存在であり、私たちの役割はさらに大きくなっています。
 当社の企業理念である『社会とともにお客さまとともに歩むデジタルパートナーとして、ITが貢献できることを考え抜き、協働し、新しい付加価値を創造する』を実現するために、高い技術力・品質への拘り・真摯な姿勢とチームワークで、これからも真にお客さまのお役に立つシステム・サービスを提供してまいります。


株式会社商工中金情報システム

代表取締役社長 住本 佳史